日本一周を旅して、北海道で子育てがしたいと移住され、大雪山が見えるところで生活したいということと、自分のペースでできる点で、あえて観光地ではない当麻町を選んだという樋田氏に話を伺った。
森林を手に入れて、ご夫婦で木の伐採から更地にするところから始め、店内の壁の板も、テーブルや椅子のほとんども、ここで伐採したカラマツを使って自分たちで作ったそうだ。大きな一枚板のテーブルやカラマツの丸太の椅子が、お店の雰囲気を作り出している。
お店のコンセプトは、誰でも気軽に入れる【ちょっとした非日常を味わえるお店】で、実際に赤ちゃん連れの方も多く、上は99歳の方まで、幅広い層の方が来店されているそうだ。
店内にある大きな窓の外は、森林に囲まれており、自然が四季折々変化してくれることで、吹雪の日も、春の芽吹きの日も、紅葉の季節も、その時の出会いを楽しんでいただける作りとなっている。
思い立ったことはやってみることが大切だと思い、ご夫婦で森林を更地にしてきたけれど、チェンソーなど使ったこともなく、重機などももちろん経験はない中でも、やろう!と決めたらできないことはないんだと感じたそうだ。
これから開業される方には、自分の店はすぐにはできあがるものではなく歴史を作っていく中で出来上がっていくので、自分の軸をぶれずに、こういうことがやりたくて飲食店を始めたんだ。という思いを大切にしてほしいと、エールを贈る。