大野氏は、これまで30年以上飲食業界に携わりながら、和・洋・中と様々なお店や料理で経験を積んできたという。「長年飲食業界にいながら感じてきたのは、普通に毎日食べる食事を、ちゃんとした日常食を食べて欲しい。と言う事でした。」そう大野氏はいう。
アレルギーを持っている人が多い今の世の中で、科学的な調味料を使わずに、安全・安心に食べて頂けるものを作って提供したいとの想いから開業を決意したという。下北沢に出店したのは開業前に下北沢で働いていた時に知り合った人とのご縁で、現在の場所に物件を見つける事が出来たためだ。
2004年に当初は本格的なカレーメニューのみで「カフェジンク」は開業した。「開業当時のもくろみは、少し落ち着いた大人の男性客向けの店舗にしたいと思っていました。店舗の色合いも落ち着いた色をベースにシンプルに作りました。」「ただ実際開業してみると、意外も女性のお客様に好評で、メニューも要望も取り入れ試行錯誤するうちに増え、今の形になりました。」無添加・無化調の素材にこだわったカフェメニューと居心地のよい店の雰囲気に今は女性客が多く、評判を聞いた妊婦の方もお客さんとして来てくれるという。
おすすめのカレーはスパイスを20種類配合し、スープも鶏ガラからとって約3日かけて仕込むという。
「開業後は3年くらいの間は、試行錯誤の繰り返しでした。来て頂けているお客様の層や要望に合わせ、工夫と改善を繰り返してきました。」「お店の運営で大事にしていることは、同じものを同じように提供しないということ、お客様の様子や体調の変化などお客様と接する中でなるべく細かな気配りが出来るように心がけています。」そう大野氏は語る。
「自分の家族だったら、いい加減な食べ物は食べてもらいたくないですよね。お客様に対しても同じように思って、ちゃんとしたものを食べてもらいたいと思って作っています。」 今後も真面目に美味しくて体に良い料理を作り続けて行きたいとのことだ。