二十歳のころからイタリア料理の調理人として働き始めた。自分のお店を持ちたいと色々考えた結果“Bar”を開こうと決意するも、イタリア料理は未だ修業中だったので何か個性・差別化できるモノを模索していた。そこで発想したのが「おでん」だった。実は祖母が大衆演劇の劇場で28年もの間おでんを販売していた歴史に着目し“長きにわたり引き継がれつぎ足してきたおでんのつゆ”の伝統を守りながら主力商品にした「おでんばー KING」が誕生した。お店のコンセプトは、持ち前の明るい接客と笑顔、伝統のおでんとお酒で、日頃から何かと疲れているお客様を癒して差し上げられるお店とした。開店当初は何をするにでも全て一人で行ってきたので、悩みは尽きず、SNSなども開業するまで経験していなかったため告知(販売促進)の難しさを痛感しましたとのこと。お店を継続してこられた秘訣は“営業中はどんなことがあっても自分自身が楽しむこと”と語る。経営者として一番大事にしているのはお客様で「何かあった時は戻ってこられる場所であり、一番落ち着ける場所であり続けること」だそうだ。尊敬する兄が板前をしており、いつか兄妹2人の“寿司とおでんをテーマにしたお店”をつくることを視野に入れ、今日も自慢のおでんと笑顔で多くのお客様を癒し続ける。