東京で生まれ育ち、大学進学で旭川に初めて来て食べたラーメンの美味しさに衝撃を受け、大学を辞めてラーメンの修行の道に入ったオーナーの森内さん。
東京ではラーメンの激戦区と呼ばれる環七の近くに住んでいて、元々ラーメンは大好きだったが、旭川の某有名店の味に衝撃を受けて、13年そこで修業してから現在のお店をオープンさせたそうだ。
13年人気店で店長を務めた経験から、オープンすればお客様はくると思い、広告はフリーペーパーに一度載せただけ、お店の場所も人通り車通りが少ない場所だったため、開業時はお客様が少なく本当に苦労したと振り返る。だからこそ、お越しいただいたお客様が一週間以内に来店していただくには何ができるか、と必死に考えて、お客様お一人お一人とラーメントークを繰り広げたり、周りがしないようなこともがんばったそうだ。
その後口コミを呼び、5,6年経った頃、全国の人気TV番組から取材の依頼があったものの、初めに苦労した分、本当に旭川の方々に感謝の気持ちしかなく、旭川の人が並ばなければ食べられないお店にしたくないという思いで、取材は全てお断りされたそうだ。
東京から旭川に来て、色々な経験をさせてもらい、旭川に来て人生が変わったからこそ、恩返ししたい気持ちでいっぱいで、お客様が笑顔で帰ってくれることが喜びだと語る。
これから始められる方には、「商売は楽しいことも沢山あるが、耐えなければいけない事も沢山。心配や不安に潰されそうになっても、前向きに考える体力が最後にあるか?無いか?馬車馬のように休まず働いても、笑顔で乗り切ろう。多分経営者はみんなそんな日常を送っていると思います。」とエールを贈る。