『スープカレーカムイ』は41種類のスパイスとハーブを使用し、新鮮で厳選した野菜を都内近郊で仕入れ、その日の朝に仕込んだスープで作った本格的なスープカレーが看板メニューの店だ。本格的なスープカレーの店でありながら、店内に入るとアニメのイラストが数多く並び、時にメイドの制服を着た店員さんが出迎えてくれるという、秋葉原の一風変わった雰囲気の店だ。
諸橋氏が開業を志したのは、まだ高校生の頃だったという。当時札幌ではスープカレーの流行りがはじまった頃だった。35歳までに独立の目標を立て、出版社でタウン誌などを担当しながら、流行りの店の情報を仕入れ、29歳の頃北海道のスープカレーの有名店に修業に入り、5~6年経験を積んだという。34歳のころ、当時東京で北海道物産展を任された時に、以前から目標としていた秋葉原での出店を決意。催事終了と同時に、そのまま秋葉原に家を探し移り住んで即物件探しを始めたという。
「自分は本当に運がいいんです。一人だけではここまではできなかった。開業する時には色々な人に手助けしてもらいました。物件もたまたま知り合いが『やるなら貸すよ。』と言ってくれたり。資金もなかったが、これまで付き合いのあった方が資金援助をしてくれました。」そう諸橋氏は開業当時を振り返る。
そして2011年『スープカレーカムイ』を開業した。開業当初イベント的に秋葉原の雰囲気に合わせスタッフがメイド服で接客をしたのがきっかけで、アニメのイラストを持ってくるお客様が増え、口コミが広がり著名なアニメイラストレーターや漫画家、地下アイドルと呼ばれるアイドルともコラボレーションするようになり、現在の店の雰囲気が造られたということだ。
「心がけている事は、元気に明るくポジティブに。という事。自分自身がそうしたいということと来て頂いたお客様にも美味しいスープカレーを食べて元気に明るくなって欲しいと思っています。」そう諸橋氏は語る。「まず仕事を好きになる、仕事を好きになると好きな事が出来るようになる。」今後は飲食経営にとどまらず色々な分野に挑戦していきたいという。