熊本の大学院を卒業後、地元の市役所に3年間勤務していたという高木氏。当時は役所の中で建設関連の仕事に携わっていたという。当時から何かもっと大きく広げられる事業を自身でしていきたいと考えていた高木氏は、その後東京の大手飲食企業で約3年ほど勤務したのち、自己資金100万からいわゆる一坪ビジネスと言われるキャラメルナッツ販売店のFCに加盟し2012年に独立開業したところから飲食事業を立ち上げてきたという。
現在は、やきとん居酒屋業態を軸として、直営店舗4店舗FC店舗2店舗その他食材卸業やその他他業態のプロデュース等も行い、事業としての幅を広げている。
『やきとん業態の店を開業したのは、キャラメルナッツのお店を開業してから、およそ1年後ぐらいでした、たまたま良く足を運んでいた地元で繁盛していたやきとん屋の店長と仲良くなり、次の店舗はやきとん店をやろうと。そこから1号店を東武練馬に立ち上げました。小規模店でやきとん業態であるため低投資で開業でき、おかげさまで開業からずっと満席となり、投資回収も6ヶ月できました。』そう高木氏は語る。
1号店を立ち上げた後その翌年には、2号店を沼袋で立ち上げたとのこと。
その後以前働いていた飲食会社の後輩からの独立開業の相談に乗る形で、FC店を2店舗開業サポートし、2016年池袋東口に3店舗目、さらに2018年現在直営4店舗目を練馬に開業準備を進めているとのこと。
『飲食店の運営において重視しているのは、スタッフ(人)とのコミュニケーションとスタッフの働く労働環境の整備、一人当たりの生産性を高めるということを重視しています。他業界と比べ非常に労働環境が悪いと言われているのが飲食業界ですが、優良企業と言われるような会社を目指していきたいと考えています。』そう高木氏はいう。大手飲食店での経験も活かしながら、IT(レジ・勤怠)システムやLINEなどのコミュニケーションツールも積極的に活用し、労働時間を短くしながら生産性を高める経営を進めている。
『自分だったらどのような企業が魅力的だと感じるのか、それを考えながら、IT業界にも負けない飲食業界の優良企業を作っていきたいと考えています。』飲食業界のみならず、不動産事業など他業界の新規事業も含めて今後の事業を幅広く考えていきたいとのことだ。
『これから開業される方に伝えたいことは、資金のあるなしではなく、やるかやらないかということ、やると決めたらすべてちゃんとしたことをちゃんとできるか。ちゃんと行動し続けるということが大事だと思います。』そうこれから開業される方へのアドバイスをいただいた。