もともとは地域活性化のコンサルタントとして仕事を続けてきたという池田氏が、飲食店を開店するきっかけとなったのは、当時仕事でうどん評論家の方と知り合ったのがはじまりだという。はじめは独学で学びながら、自分で打ったうどんを家族や知り合いにふるまうところからスタートしたという。徐々に友人の経営する飲食店を借りて、手打ちうどんの試食会をするぐらいにまで出来るようになり、飲食店の開業を考えるようになったという。手打ちうどんを学び始めてから、約6年ほどの準備期間を経て、2013年荻窪に「手打ちうどん弓」を開業した。
「例えばいまの飲食業界は、チェーン店も多く画一化・効率化された店舗が多くあると思います。ただそのために置き去りにされてきたものもあると思うんです。昔からある伝統的なものや手作りの良さなど、今の便利だが何となく味気ないと感じる店舗ではなく。もっと居心地の良く優しさを感じて頂けるような店舗にしたいと考え、店づくりをしました。」そう池田氏は開業当時の想いを振り返る。
店で心をこめて打つ手打ちうどんは、質の良い羅臼産の昆布や伊吹島のいりこなどを出汁に使用、醤油もこだわり厳選したものを使用している。「お客様の喜ぶ顔。美味しいという顔を見るのが喜びです。またお客様とのコミュニケーションを取りながら、居心地良くゆったりと食事を楽しんでもらいたいと思いカウンターもオープンに居心地良く作りました。」「美味しいというのはもちろんですが、『ひとりひとりにひとつひとつを一日一日真心をこめて』というのが一番大切にしている想いです。」「そして謙虚さと挑戦意欲を持ち続けて行きたいです。」そう池田氏は想いを語る。
今後も地元の人に愛される店舗を引き続き作って行きながら、地域一番店を目指して行きたいとのことだ。