飲料メーカーにお勤めだったご主人が早期退職して奥さまと二人で始めたお店。お二人とも飲食業はほとんど素人だったそうだ。お好み焼き店を始めた元々の理由は、ご主人が大好きだったからとの事。
開業前は、期待よりも不安の方が大きかったが、なかでも困ったのは、設計士さんと建築業者さん、納期や品質面で問題があり、開店前日まで工事をしていたような状態だったという。
お客様は、オープン直後からけっこう来てくださったが、1カ月ほどでパタッと止まってしまったそうだ。急きょランチメニューを投入し、何とかお客様の定着を狙ったが、最初の3年間は本当に厳しかったとの事。
まずは、親戚や友人に声をかけて、利用してもらってそこから徐々に広げていった。最近ではSNSを活用して情報を発信しているそうだ。
経営が安定してきたのはやはり、地道な声がけを続けて、常連さんが増えてきた事。ランチは今ではリピーターが5割。徐々に夜の常連さんも増え、安定してきたそうだ。
看板メニューは、「ゑん ふわふわ焼き」まるでケーキのような、やわらかな生地の食感が評判だ。最近ではもんじゃも人気が出てきたとの事。
ここまで続けてこられたのは、常にお客様を大切に思い、また、常に声をかけてきたことが良かったのでは、との事。座右の銘は「一生懸命」(ありがとうの心をもって)だそうだ。これからも今のスタイルで、続けられるだけ続けたいとお二人は語る。
真心を込めて取り組む事と、お客様の目線で考える事。そして、謙虚な姿勢を忘れないでほしい、と後輩にエールを贈る。