元々は、私が子供時代に、母が自宅を改装してお好み焼き店を始めたのがきっかけでした。その後、うどん店や居酒屋など、徐々にお店を増やし、20年前に本格的な外食事業を意図して、新たな総合居酒屋「えび寿(えびす)」をオープン。その立ち上げに私も関わり、10年前に会社を引き継ぐ形になりました。
「サラリーマンを元気にする」がコンセプト。流行に左右されない、奇をてらわない。オーソドックスな路線にこだわっています。お客様の9割は30-50代の男性サラリーマン。看板メニューは、「鮮魚」と「もつ鍋」です。
継いだ当初はスタッフ(母の時代からのベテランの職人さん)との関係に苦労しました。最初はコミュニケーションがうまく取れない状態でしたが、現場で一緒に働く時間を意識的に割くことで、関係づくりをしていきました。立場は違っても店をよくしたい気持ちは同じ。お互いの苦労が分かってくることで、コミュニケーションが取れるようになりました。
スタッフに恵まれた事がここまでやってこれた秘訣だと思います。スタッフの多くは、お店の立ち上げから働いてくれている人。権限をどんどんスタッフに委譲して、頑張ってもらうようにしたことも、やりがいにつながったのだと思います。
「お店は消耗品じゃない」をモットーに、愛されるお店づくりに心掛けています。変わらないことがウチの強み。お店(会社)の財産は人だと思います。
【お店はスタッフのためにあり、スタッフはお客さんのためにある】
これから始める方には、「お店の売りを明確にする」「初期投資はできるだけ抑える」の二点を心掛けて欲しいと思います。ウチはそこで苦労しました。