元々、幼い頃からパンが身近な存在だった。主婦をしていたある日、ベーカリーオーブンを譲り受ける事になったタイミングと、様々な良縁が重なり、パン工房を作る決心をした。場所は、“幼い頃から、この辺に焼き立てのパン屋さんがあれば嬉しいのに。”と思って育った地域で、宮の森地区の小高い住宅地の一角だ。信頼するパン職人と共に、素材にこだわり、天然酵母のパンを作っている。便利のいい場所ではない、それだけに、開業当時から、近隣のお子様から、お年寄りまでの地域の幅広いお客様に支持されている。一番人気は、卵と乳製品を使わず、中はもちっとしっとりとした食感の“角食”だそうだ。2年目は、積極的にイベントなどにも参加したり、SNSを活用した広報活動で、口コミをお客様が徐々に増えてきた事を実感する。経営で大事にしているのは、現代の目の肥えている消費者には、見抜かれてしまうという事を意識して、接客・商品作り、スタッフとのコミュニケーションなど、何一つも、手を抜かず、真面目に、取り組む事だそうだ。今後は、現店舗を守りつつ、積極的に外のイベントにも出店していく。