先輩経営者からのメッセージ

東京都の先輩経営者

竹村 謙太

人とのつながりを大切に、働いてくれているスタッフの輝ける場所を作り、お客様にも喜んで頂ける店を作り続けていきたい!

オーナー竹村 謙太ワイン&グリル(2015年9月開業)

 18歳から飲食店で働きはじめ、20代前半には渋谷のダイニングバーの店長職や新店の立ち上げなどの経験を積んでいた竹村氏。飲食店での独立開業は、当初から働きながら考えていたとのこと。そのために働きながら自分自身の開業資金をコツコツと準備して来たとのこと。開業をするきっかけは、20代前半の頃、当時働いていた店舗のオーナーから、資金援助を一部受け、閉店する店舗の経営を引き継いで始めたのがきっかけだったという。

「渋谷にあった店舗を引き継いで、それまで貯めてきた自分の資金を投じて、はじめました。その当時は店舗の運営については、ある程度回せる自信が持てていましたが、集客をするためにグルメ媒体の担当者とは週に1回打ち合わせをしながら内容の見直しを行いました。」

 「集客において工夫した点は、例えばコンビニの売れ筋デザートの流行を見ながら、誕生日をお祝いするためのデザートを開発したり。お客様の反応を見ながら新商品の導入と改善を繰り返していました。また、まだグルメ媒体がそれほど数多くなかった当時、20代前半の女性層に向けた誕生日にお祝いをして頂けるようなプランや予約客にはデザート一個無料サービスなどをPRすることで、立ち上がりから好調に売り上げを伸ばすことができました。」

移り変わる飲食のニーズを積極的に情報収集し、お客様の声を細かく取り入れ改善を繰り返すことにより、順調に1店舗目を立ち上げ、2年後には2店舗目を同じ渋谷に出店し、さらにその2年後には大宮にから揚げ居酒屋、下北沢にバー業態の出店など順調に店舗を展開してきたとのこと。

「ただ全てがこれまで順調に来ているわけではありません。実は事業が順調に立ち上がって店舗展開を始めたころ、自分自身が社長業・オーナー業に意識がいってしまい、現場から離れてしまった時期がありました。毎週のMTGや現場のことは店長にまかせっきりにしてしまった時期に売上が下降し、店舗の閉店や人員の削減をせざるを得ない状況で、数店舗撤退をした経験もあります。」その反省から、一旦積極的な店舗展開を止め、改めて現場の従業員とのコミュニケーションを重視し、週に1回多い時は週2回社員全員を集めて、顔を合わせてMTGをするようにし、情報共有も全社員とアプリを使い常に頻繁にコミュニケーションをとれる体制に作り直したとのこと。

2015年笹塚に開店した「ワインとグリル」は、料理経験豊富なシェフが、素材にこだわり親しみやすい料理でも、家庭では食べられないひと手間加えた美味しさを表現し、大人向けの地域密着型で地域に愛される店づくりを行うことで、主婦層を中心に支持され順調に売り上げを上げている。
 そのほかにも他のFCチェーンに加盟し、ラーメン業態・イタリアンバル業態の出店を2018年に続けて行い、いずれも好調に立ち上がっているとのことだ。

「これから開業をされる方は、利益は大切ですが、目の前の売上だけ見るのではなく、先の利益も見据えて、お客様との関係性を長くお付き合いいただけるように考えたり工夫をすることが良いと思います。」と開業を目指される方への応援メッセージを頂いた。

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