実家は、山に囲まれ自然豊かな街にある喫茶店。両親は今もその喫茶店営んでいるが、自分が飲食店で働くことには反対だった。高校を卒業してしばらくサラリーマンとして勤めていたが、自分で何かをやりたいという願望が捨てきれず、子どもの頃からの夢であった飲食店をやろうと25歳のときに一念発起して調理師専門学校に入学した。卒業後、ホテルやイタリアン、フレンチ店で修行を積み、結婚を機にハウスウエディングの会社に就職し10年間勤めた。
その後、広島市内に「楽しい時間と空間を与えられる普段使いできるカジュアルフレンチ」ジビエを扱うビストロ店として開業した。
開業したときは、お皿をどこで買って良いかも分からないぐらい、何も分からない状態だったが、先輩や同業者の仲間に助けてもらいお店を軌道に乗せることができた。
自慢の料理は、ダイナミックで野性味溢れる肉料理。故郷で獲れるイノシシ肉などのジビエや山形斉藤の千日和牛など、お客さまが美味しいと喜ぶ顔を思いながら、一皿一皿、心を込めて丁寧に調理し、インパクトある料理を提供することを心がけている。
経営理念や店舗コンセプトにあるように、心地良い場所でお客さまに楽しい時間を過ごしていただけるよう、お客さまとの会話や接客も大切にしている。
今後は、ワンランクステップアップした肉料理店、自分が美味しいと思う全国の逸品、食材を取り入れ、県外からも来店していただけるようなビストロ出店を目標に掲げ邁進していく。
これから開業される方には、店舗運営をスタートさせると迷うことも多いので「しっかりとしたビジョンと計画性を持ったお店づくりをしていくこと、自分の信念をしっかりと持ち作り続けることが大切」と自らの経験からの熱いエールを贈る。