元々事務機器販売の会社に勤務するサラリーマンだったが、一念発起して開業を決意。大好きだった居酒屋での船出を決め、通っていたお店に約一年間の修業に入った。良き出逢いに恵まれ平成15年に念願の開業を果たす。当初はコンセプトなどはあまり深く考えずに修業したお店を基本に組み立てたそうだ。お客様には常に応援して頂いていたものの、2年間は“悪いなりになんとかやっている”という状態だったが、ある時を境にして転機が訪れた。隣の物件があき“勝負時”と判断、店舗拡張工事を決意し実行、料理人を雇い入れ新体制に一新した結果、団体のお客様に来店していただけるようになり軌道に乗ったそうだ。現在は業態を変えた5店舗を運営している。継続の秘訣は?の問いに対して「スタッフに恵まれた事」「身の丈に合った商売を心掛ける事」と語り、一生懸命努力している姿を誰かが見ていてくれていただけだと、どこまでも謙虚な姿勢を崩さない。経営者として大事にしているのは、自分の技術に頼るのではなく、スタッフに任せ預ける事とバランスを取る事だそうだ。今後は外食にとって安心できる時代ではないと認識し、人材を育てながら地域に根差したお店を長く続けたいと意欲を語り、“お客様の感謝がダイレクトに届く魅力ある業種なので是非挑戦して欲しい”とこれからの方々にエールを贈る。