20代の頃、お客として通っていた飲食店のオーナーと仲良くなり、いずれ自分もお店をやってみたいと雑談のように話していたことがきっかけとなり、徐々に徐々にアドバイスを受けていく中で真面目に経営者になってみたいと考えるようになったそうだ。本格的な修業入りし開業を決意。平成20年に中央区で「居酒屋 きのこの晴れぶたい」をOPENした。目指したのは“自分の居場所にしてもらえるお店”で自分もそうであったように一日の終わりに気兼ねなく立ち寄れるお店を作りたかったという。そのためには、自分のやりたい店を追求するのではなく、あくまで来ていただけるお客様に受け入れてもらえることを重視した店づくりだった。開業当初1年は、想定していた客層とは違うアパレル系の女性多く、お客様のニーズに合わせる必要性が出てきたため料理人と真剣に意見を交換し、常に変化させ続けてきた。看板メニューはやはり店名にもなっている「きのこ」と「豚肉料理」で趣向をこらしている。継続してこられた秘訣として来店へのお礼メールや、記念日対応、遠方からの来店で年に一回しか来られないようなお客様へもキメ細かく連絡を欠かさなかったそうだ。今後もお客様の求めるお店に近づける努力をしつつ、いつか自分の理想とするお店を作ってみたいと考えているそうだ。これから始められる方には“理想だけではダメで雑務も多い仕事。成功の裏に苦労があることを良く理解したうえで始め、最初の忍耐が必要な時期を乗り越えて欲しい”と温かいエールを贈る。