ホテルでバーテンダーとして長年勤務。そのキャリアを生かすため、独立を考え、1年間に亘り、飲食店の本はもちろん、PLやBSの本を購入し、勉強。売上目標や材料率、諸経費を計算し、様々なシミュレーションを行い、数値目標を作り開業させた。
どのようなお客様か?作業工程は?サービスのタイミングは?値段は?自分で店を開業するには「やりたい」だけでは続けられないと話す。
ホテル時代のお客様が多数来店していただき、順調にスタート出来たが堅実さを考えすぎたため、カウンター7席と1テーブルでは中途半端で、5~6名様のお客様が入れなく、離れて行ったお客様も多かったそうだ。
また、目先の売上を取ることを考え休みなく働き、オープン後、半年もせずに疲れのためか雪道で転倒し足を骨折。結局、1か月入院し、お店を休業することに。
それからは適度な自己管理をすることにより、続けて来れたと思っているそうだ。またオープンやクローズ時間の厳守、途中でお酒を飲まないことなども秘訣だと語る。
同じカクテルでもお客様の好みに合わせて分量を変えるなど、そのお客様の好みも把握。大好きな絵師、Bar「等伯」というお店の冠ともしている桃山時代を代表する絵師「長谷川等伯」。その絵師がお客様の要望する絵を書くということにも通じているそうだ。
バーテンダーは見た目に華やかで、楽そうに見えるようだが、様々なお客様の好みや話の内容に合わせて対応することが大事と語り、自分が苦手だからと言って、お客様の話に乗れないと、お客様は離れてしまう。仕事としてキチンと捉えられるかが重要と、お客様に日々応え続ける。