居酒屋の店長を5年務め、さらなるステップアップとして自分でやってみたいという思いが生まれ、7年前に独立した岩間氏。小さめでお客さんと身近に接することができる密着型のお店を裏路地でやってみたい、と開業した。
当時は、女子会ブームの時代だったが、あえて昔ながらの酒場のような料理を食べられる、ちょっとおしゃれなお店にしたいという思いで、小上がりもカウンターの椅子も手作りし、店内の装飾も流木を拾ってきて作るなど、約2か月かけて自分で手掛けたそうだ。
ここまで継続してこれた秘訣としては、高校時代からの接客経験や、東京で美容師として徹底して叩き込まれた接客技術が今に生きていることを感じている。常連のお客様が多く、お客様に支えていただいていると感謝の気持ちを忘れない。
午年生まれの岩間氏が、やぶさめのように馬に乗って走りながら一発勝負を絶対に一発で決めるという強い思いを持ってつけた店名のとおり、腹をくくって絶対に成功する、絶対に的に当てるという気持ちが経営者としては大切だと語る。
こから始められる方には、経営する以上は売り上げを作るというお金のことは大事だが、楽しんでやることこそ、結果につながることに目を向けてほしい。人生の半分以上はお店に使うのだから、その時間は自分がやりたいことをやれる、こうやったらこんなお客さんが来てくれるかな、とワクワク感をもって、楽しく考えながら、がんばってほしいとエールを贈る。