海上自衛隊で5年間、船上コックを経験する。その後4年間オーストラリア、アイルラン
ドでレストランやバーで勤めながら海外で過ごす。帰国後も飲食店に勤め札幌に移り住む。ゲストハウスと併設した飲食店として河合珈琲を立ち上げる。古民家をベースにお店作りを計画するが開業までの道のりは険しかった。物件はゴミ屋敷状態での引渡しとなり片付けや解体処分に半年かかる程だった。店内で提供される珈琲豆は丁寧に自家焙煎、テイクアウトもできる。決まったブレンドはなく会話をしながら、その時々のお客様の「好み」や「気分」にあわせ、その場でブレンドして提供する。人とのつながりを大切にしているのは、河合氏の人柄からも伺える。ビジネスとしては100%理想通りのことはないから、理想は追いすぎずバランスを考え判断しているという。「計画」「理念」「現実」があり、その上で「時流」と「運」をどう掴むかを意識しながら、同時に最善を求めて最悪に備える努力を日々続けている。