元来の麺類好きが高じて一念発起、有名ラーメン店に修業入りし、結婚を機に独立。開業時は客足が少なく、近隣に手作りのチラシをまいて歩く日々だった。開店した年に子供も生まれたため、朝昼晩とラーメンを食べて、本もたくさん読み、スープを何度も捨てながらも、とにかくがむしゃらに必死にやってきた。
11時から20時まで店を開けて、1日に17食しかでなかった日のことは今でも忘れられないそうだ。
地産地消で道産食材にこだわりながら、20年前にどこよりも早く、赤ちゃん用の椅子や割れない食器を取り入れ、エプロンを用意し、率先してお客様のためにできることを行った。サイドメニューのチャーシュー飯やねぎ飯も他店がやっていないうちに始めた。
ねぎ塩ラーメンがヒットして、V6と石塚さんが取材に来てくれた後も、それだけに頼らずに新メニューの開発を続けた。塩しょうゆ味噌、どれもバランスよく人気があることに着目し、昨年は、一つのどんぶりで2種類の味が楽しめる【にこにこハーフラーメン】も始めた。
経営者として人を使うようになってからは、人を大事にしてスタッフへの感謝の気持ちを忘れない。大変な時もあったけれど、くじけているくらいなら色々やり尽くして悔いが残らないように、これからも情報をどんどん吸収して新しいことを取り入れていきたいと意気込みを語る。