2012年飯田橋に開業した、広島お好み焼きの店『もみじ屋』は、もともと飯田橋で33年続いた広島お好み焼きの老舗『れもん屋』で修業をした、大林氏が独立して開業をした店だ。大林氏が『れもん屋』に入ったのは18歳の頃のこと。埼玉で弁当店を営んでいた父親がオーナーと同級生であった縁もあり店の手伝いからはじめたのだという。以来20年以上社員として修業し経験を積んできた。
本店が区画整理のために立ち退きをする事になったタイミングで、当時一緒に働いていたスタッフと合同会社をつくり独立をしたという。
「開業時には特に資金調達に苦労もありましたが、開業後は、おかげさまでこれまでのお客様が途切れずに来て頂き、新規のお客様も順調に増えています。」そう桜庭氏は振り返る。
広島お好み焼きの王道のスタイルを引き継ぎ、人気メニューは定番の『肉玉ソバ』と『いか天ソバ』だ。広島お好み焼きに必ず使用される麺(ソバ)は製麺所に特注し細い蒸し麺を使用している。天かすやとろろ昆布・魚粉などの材料も広島から取り寄せている。ソースは広島おたふくソースだ。もやしはブラックマッぺと呼ばれるシャキシャキした食感と特有の豆の甘みが感じられるものを使い、キャベツや九条ネギなどの具材は旬のもを厳選して使用している。シャキシャキとした食感とこだわりの具材の旨み、そしてソバとソースの香ばしさが一体となり絶妙な美味しさとなるという。
昔ながらの王道スタイルで提供される、『もみじ屋』の広島お好み焼きのファンは多く、開業初日には宣伝告知もしていなかったにも関わらず、噂を聞きつけた常連客が早くから開店を待ち望んで並んでいたという。「ありがたい事に、多くのお客様に来て頂いてランチの時間帯にはなるべくお待たせしないように気を使っています。」と大林氏は語る。今後もひとつひとつに手を抜く事無く、本当に美味しいものをお客様に提供し、満足して頂きたい。とのことだ。