元々30歳までに飲食店経営で独立したいと考え、20歳から色々な飲食店でアルバイトを始めた。23歳の時、後に師と仰ぐことになる尊敬できる経営者と出逢い、その方の元で働き始め店長や統括責任者、人材教育、新店舗プロデュースなど様々な役割を与えてもらい貴重な経験を積んでいった。またその会社で独立に向けた開業資金を財形貯蓄の形で貯めることを提案してもらい着実に準備していった。6年ほど勤めた時にチャンスが訪れる。以前、店長を務めたことがある、もつ鍋業態のお店を閉店する機会に、その店を引き継がせてもらい経営者として独立を決意。女性の飲食店経営は色々な人達から偏見の目で見られるという理由で親からも反対される中、押し切る形で独立を果した。お店のコンセプトは当時起きた野菜ブームにのりスタッフ全員が女性の野菜鍋と野菜料理を中心としたもつ鍋店で女性をターゲットとし“内側から綺麗に!”をテーマとした女性のための女性が喜ぶお店とした。新装開店の際に苦労したことは家主との間で業態・店名の調整が難航したことと、雇用していた店長と価値観を共有するのに時間がかかったと語る。ただ経営は、以前のお客様をそのまま引き継げたことと、お店のコンセプトが時代をとらえ、メディアにも紹介されるなど新規客も獲得することが出来たのでスムーズに軌道に乗せることが出来たそうだ。現在は立地を移し業態の違う、もつ鍋、爆裂トマト鍋、串カツ、骨付き唐揚げが看板メニューの居酒屋経営に転換し順調に売り上げを伸ばしているとのこと。継続してこられた秘訣は?の問いに「スタッフを信じ自分の感性を信じ師匠の教えを信じて、いつも感謝の気持ちを忘れずに来たからでは」と話す。その一つとして今だに来て下さった客様への、お礼状は欠かさず書いているそうだ。経営者として一番大事にしていることは“関わってくださる全ての人” で特にスタッフに対しては、お給料を渡す際には必ず一人一人に感謝の手紙を添えているそうだ。今後は人材を育て益々関わった全ての人に愛される店づくり、また飲食業界全体の地位向上の活動なども継続していくとのこと。これから始める方に「自分は経営者になって本当に良かったと思うのでやりたいと思ったのであれば是非やって欲しい!ただし常に努力を怠らないことと、どんなことがあっても、一人になっても、やり続ける覚悟が出来ないのであれば無理はしない方が良いと思う。」とエールを贈る。