元々人が好きで飲食店に勤め始めた。介護事業にも興味が湧き3年ほど従事した後、独立も視野に入れつつ飲食業に戻りたいと考えていた時に鉄板焼きの師匠に誘われ新たな店舗の開業から携わった。1年半を過ぎた頃、師匠が交通事故で急逝してしまい運営していた店舗を弔いと思い一念発起、師匠の家族にも承諾得て、借金も含めて引き継ぐこととなった。自分一人で始めるお店のコンセプトは師匠が残してくれた“元祖、焼きポテトサラダ”を武器に“日常に疲れたお客様が元気になって帰っていく美味しくて楽しいお店”を目指した。引き継いだ当初は煩雑な手続きや周りから師匠との差に対する意見などもあり、技術面の未熟さもあって、体力面でもメンタル面でも相当厳しい状態だったそうだ。ただ、そんな中にあっても苦言を呈することなく通い続けてくれた常連さん達の無言の支えもあってここまで来られたと語る。いつか、その方々に「私が育てた!」と言ってもらえることを想像しモチベーションに変えて頑張っているとのこと。継続してこられた秘訣は?の問いに「計数管理」を上げ、特に原価管理を徹底したそうだ。目先の利益ではなく“他では味わえない心からの粋なサービス”と思っていただけるように努めた結果で、嘘をつけない性格のため人を嫌いにならないように努力を続けてきたそうだ。今後はきちんと人を育てられる経営者を目標に10年後20年後ここを巣立った卒業生達に良いお店を作ってもらいたいという目標を掲げ邁進していく。これから始められる方には「開業したいと思ったのであれば始めた方が良いと思いますが、誰に喜んでもらいたいのか、しっかりと設定して欲しい。」また「お金の管理が苦手なのであればプロに依頼したほうが良いと思います。」と自分の経験からのエールを贈る。