宮坂氏は大学卒業後、東京都内の飲食店で調理から接客マネージメントまで経験を積んだ。お客様とのコミュニケーションを通して飲食店のやりがいを感じる中で、自分の田舎で本当に美味しいものを安く、お客様に食べて頂きたいとの想いから地元での開業を決意したという。
2000年に目の前に諏訪湖が広がり、幹線道路からの入店のしやすさなどの条件から今の店舗の物件を決め「塩天丼」を開業。看板メニューの「元祖塩天丼」は、厳選した新鮮な野菜を特別な油でカラッと揚げ、どんぶり飯にのせ一般的なたれではなく、自然塩を使用した特製のごま塩で食べる、これまでにない味の天丼だ。塩天丼の名前の由来通りに塩にこだわりがあり、今の味を完成させるまでには、日本全国はおろか海外からも塩を取り寄せ、味を比べながら試行錯誤を繰り返したという。さらに丼全体の味をひとつにまとめ統一感を出すために特製のゴマとふりかけをご飯とご飯の間に挟む工夫も凝らした逸品だ。
「これまでの天丼のイメージとは全く違う、これまでにない味のヘルシーな天丼が出来ました。」そう宮坂氏はこだわりを語る。「食は永遠だからこそ、仕事を通じて食の進化に努めています。食を通じて家族団欒が弾むようなお店づくりにこだわっています。」「モット―は、一生青春・一生勉強・一生感謝です。」お客様が食事をした後に「美味しかった!また来るよ!」と言って頂ける事が一番のやりがいだという。今はスタッフと同じ目標を持ち夢を現実にして喜びを共有し、人材の育成と後継者づくりを進めながら、食の楽しさと喜びをお客様に感じて頂けるように日々挑戦している。
「夢に向かって頑張る事も大切にしながら、日々の努力を怠ることなく、感謝の気持ちを持って行動する。そしてお客様に感動と食への興味をわかせる店つくりを心がける。」 それを大事にして行きたいとのことだ。