元々、百貨店の営業職を約35年間勤めあげた。その後、開業を目指した時期、日本には正しいコーヒーの情報と知識が少なく、コーヒーはインスタントが主流で、生鮮食品として扱われていなかったのだそうだ。世界で愛されているコーヒー文化と正しい情報・正しい知識を発信し広めていきたいとの志を持ち修業に入った。調理師専門学校で1年、さらに、そこで教わっていた講師の田口氏を師事して約2年間の修業後コーヒーの焙煎・製造・販売会社を起こした。次いで、多くの方にコーヒーを知っていただくために行っていた有料試飲を進化させたカフェを開店した。開店当初はコーヒー本来の楽しみ方を周知するまでに長い時間がかかったそうだ。15年継続してこられた秘訣は?の問いに「リピーターをいかにして獲得するか、を常に考え続けてきた。」と語り、お客様の満足度を追求してきた姿勢が見える。経営者として一番大事にしていることは「人」で、人材育成に力を注ぎ、“コーヒーマイスター”などの資格取得を必須課題として、その知識研鑽のうえで、“バーンホーフに行ったらこんな事を教わった!”など来店してくださったお客様に何かを持ち帰ってもらえるような接客ができ、お客様に役立つことのできる人材に育てることを目指している。今後は益々、世界中から話題性があり希少性の高い珍しい豆を探し続け、自社製のスィーツによりマッチした味わいのコーヒーを提案することに力を注いでいくそうだ。これから始められる人に対して「品質管理の徹底が何よりも大事なこと。」とエール贈る。