16歳から料理の道に入った時から「いつか自分のお店を持ちたい」と漠然とした夢を持っていた。札幌の飲食店で修業を積んでいた時、ご縁をいただいた周りの方々に背中を押され、開業の決意を固めたそうだ。おかげさまで、その方々に事業計画書の書き方、開業資金の融資の受け方や、金融機関との付き合い方等いろいろな事を教えてもらったそうだ。働きながら物件を探し始めて半年後、理想の居抜き物件が見つかり、そこから急ピッチで準備し遂に念願の自分のお店“ひこま豚とまごころ料理 澤 ”を開業した。何せ経営者1年生で開業時は売上が安定しない中での資金繰りに苦労したこともあったが、その後は徐々にお客様も増え軌道に乗せることが出来たそうだ。お店のコンセプトは“1ケ月に一度来ていただくお店ではなく、1週間に1度は来ていただけるお店作り”として、メイン食材には自ら惚れ込んだSPFポーク「ひこま豚」(北海道南部産)を使用し、さらに常連さんを飽きさせないように旬の素材も取り揃えた幅広いメニューに構成し、食材とのマリアージュを提案していくためにワインソムリエと共に季節に合った料理とお酒を提供している、との事。経営者として大事にしていることは3つ、一つはもちろん数字。もう一つは「お客様との対話」で会話の中からそのお客様の要望を知り、出来る限りお応えするように心がけ、メニューにないものでもリクエストがあれば作って差し上げているのだそうだ。もう一つは「スタッフとの対話」、“飲食店は多くの人の支えがあって初めて出来るもの”との考えから、スタッフとよく相談しながらより良い店づくりを目指しているそうだ。今後も謙虚な姿勢でスタッフとよく話し合いながら新たなチャレンジへ模索を続けている。