祖父の時代に小樽から始まり、後に人のご縁で帯広に移転した創業80年を越える歴史を持つ老舗店。その3代目として生を受け、東京の大学を卒業後に料理修業に入る。銀座や目白などの有名店で腕を磨き30歳で帯広に戻り家業に入った。帯広駅の店舗を任され一躍行列店に育てる。その後、関東にある百貨店の物産展への出店依頼があり、新たな一歩を踏み出したことから帯広の豚丼文化を守り、世に知らせる全国行脚が始まった。後に振り返り「経営の原点」だったと語る程の経験を積むことが出来たそうだ。“人生はドラマのようで自分に能力がなくても人との出会いでいかようにも変化できる”と実感したのは、人とのご縁から埼玉と北海道の巨大商業施設内への出店、シンガポールなどを含む海外出店など自分だけの力ではない、何かに導かれるような感覚で出会いを大切にしてきた結果だそうだ。“豚丼とかき揚げ丼”を武器に世界で戦い続け、過労から体調を崩した時期に自分を顧みて以前ならば避けてきた嫌なことを前向きに取り組めるようになり、“人は変われる!”ことを実感したそうだ。経営理念は「そろばんはじくな!ケチるな!金儲けを考えるな!」受け継できた素材を吟味した変わらない味と伝統を守り、美味しいものを出し続けることに集中し“お客様に信頼されてこそ本物”との信念を持ち続けている。今後は原点である本店をしっかり守りつつ、また新たな展開を進めていく。