外食企業の専務取締役として店舗管理や、料理も任され長きにわたり重責を担っていたある日、尊敬する社長から“さらなる向上心を持ってもらいたい”と独立するように促されたことがきっかけとなり開業を決意した。店名は大正時代に帯広の開拓者として名を馳せた“依田勉三”にちなみ“十勝から開拓していこう!”という意味も含め前職の社長が命名してくれたとのこと。酒蔵回りなど全国視察をしてきた経験が生かされ、他社の良い所に学ぶ姿勢から店舗のコンセプトを作っていったそうだ。開業してしばらくはご祝儀売上が続いたが、その後数年は思うように振るわなかった。そこで、原点に立ち返りコツコツと然るべき打ち手を着実に打って行ったことで成績が好転し軌道に乗ったそうだ。継続してこられた秘訣は?の問いに「地元の人達に支えられた」と語り、商工会青年部の仲間たちが積極的に連携してくれたり、多くのお客様が応援してくれたおかげとあくあまでも謙虚だ。経営で大事にしていることは“お金では買えない人材!が一番重要”と考えている。これから始められる方に対しては“料理など飲食店が好きでなければとても厳しい業種”という構えを持って臨んで欲しいとエールを贈る。今後は自ら生産者になることも視野にお店を守っていく。