2010年理化学機器の営業をしていた。広島から1年間の約束で大阪に単身赴任。父親の死に直面し帰郷への思いが募り苦悩と戦う中、一年延長との約束と違う辞令が下り広島での起業を決意。かねてから大のラーメン好きで日本全国津々浦々ご当地ラーメンを啜る度に想いを募らせていたが、いくら好きでもいきなりは無理、修業も必要、店舗に設備も必要と考えていた矢先、懇意にしていた方から設備譲渡の提案【物事を決めて実行に移せば道は拓ける】と思い設備を引き取り広島に戻る。すぐさま店舗も見つかり「ショットバーを経営しながらラーメン店で修業し、いずれは自分の店を持とう。」と会社からの引止めもあったが独立。想う美味しいラーメン屋の定義は、どうやって全てのお客様に「満足」していただけるかということで、はじめは全く売れないラーメン屋でしたが、お客様が来てくれるありがたさ、お客様に「おいしかったよ」と言葉をかけていただいたときのうれしさが身にしみており、それがラーメン屋を続ける原動力。また「美味しかった」では足りないと思い「あー、くまごりに来て良かった!」が大事。 お客様ひとりひとりにとって、「お気に入りの1店」になる。そのことを肝に銘じて、ラーメンくまごりはこれからも歩み続けると語る。「くまごり力」を掲げ、お客様ひとりひとりの立場に立って「なぜくまごりに足を運んでくれたのか?」「どこから足を運んでくれたのか?」「今何を考えているのか?」「何を欲しているのか?」「今、どのように感じているのか?」「今どういう状況におかれいるのか?」をひとりひとりが考え気配りし「居心地の良い空間を」作り出すこと。超あっさりから濃厚こってりまで、レギュラーメニューで全10種類。年齢・性別・味覚を問わず「好みのラーメン」を見つけることができるお店となった。「くまごり力」と「バリエーション」の2つを妥協することなく継続する事で、お客様にとって本当の意味での「お気に入りの1店となれると私達は確信しています。」と力強く語る。OPEN景気が終わった後厳しい時期が続き廃業も考えたこともあるそうだ、そこでプレスリリース、SNSを学び行動することでお客様に思いを伝えられようになり、また次々と話題性の高い新ラーメンを投入し行列が絶えなくなったそうだ。ビルの住民による出火により店舗を失うという不運にも持ち前の行動力で再開することを心に誓っているそうだ。現在は店舗での営業ができなくなりスープを分けてほしいと他のお店から依頼されたのをきっかけにラーメン店での技術を基にラーメン店向けのスープ製造、タレ類の製造、調味料の製造、広島餃子の製造、鍋用スープの製造、PB製品の開発製造を行い卸ラーメン店・中華料理店・お好み焼店・居酒屋・鍋専門店・ホテル・百貨店・大型ショッピングモール・食品商社などへ自社製品を販売している。これから始められる方に「飲食店は比較的簡単に独立開業できます。他業種のように特殊能力も資格も必要ありません。が故に簡単に閑古鳥が鳴きます。私みたいに開店後に大きな苦労をしなくてよいようにしっかり学んでから開業しましょう。」とエールを贈る。