高校生時代にアルバイトしていた飲食店で、お客様に料理を提供し、喜ばれた事が、心に残っていた。友人の勧めもあり、横浜のイタリア料理の新規OPEN店に入社。その時の厳しい下積み時代を経て、本場イタリアに渡り、1年半程修業し、帰国後、ご縁があり、北海道からお誘いを受け、来道する。しばらくして、横浜に帰り独立する予定だったが、イタリアに似た環境の北海道の魅力にすっかりハマり、当時市内には、パスタ専門店を含む十数軒しかなかったイタリア料理店を36歳で開業した。もちろん仕事は真剣に取り組むが、社風としては、イタリア時代に感銘を受けた、本場イタリアのように、上下間での垣根のない、自由で、対等で、温かみのある人間関係が築ける環境作りを意識している。店名の由来は、イタリア語で、「3連音符」を意味し、当初3人で始めたテルツィーナで、何十人もの人が、活躍できるお店になれるように、との目標から名付けた。創業以来16年間、毎日が同じ事のように繰り返す飲食店の中で、日々新しい気持ちで働ける職場環境をコツコツ創り上げ、ブレイクせずに、ゆっくりゆっくり右肩上がりの成長を続けて来た。今後は、人材を育てつつ、グループ展開や、他業界との連携活動も視野に入れ、三國シェフと共に立ち上げた、上川町の「フラテッロ・ディ・ミクニ」の成功事例を基に、北海道の食文化に貢献する取組みを進め、「100年後200年後も残る店」を目指す。