元々、看護師を経験し、結婚後、ご主人の会社の経理を手伝う傍ら、マッサージ店を経営していた。事務所として借りていたお茶メーカーの社屋移転に伴い、来客時のおもてなしや、お茶の販売スペースに使われていた物件が、居抜きとなる事を受け、カフェ開業を決意する。全く知識の無い中で、友人・知人の助言を得ながらの開業だったとの事。お店のコンセプトは、4、50代から年配の方々に、長靴でも気軽に来てもらえる、“大人の喫茶店”を目指した。開業から、10ケ月程は、どうやって資金繰りが出来たか記憶に残っていない程、苦労した時期もあったそうだ。浮上のきっかけになったのは、開業当初からのメニューで、どこか懐かしいんだけど、自分では絶対に作れない、格段に素朴な味わいの“パンケーキ”が、人気雑誌媒体の記事に取り上げられ、続けて、TVで紹介された事と、ホームページとSNSに、力を入れ、更新し続けた事が、口コミとなり、徐々にファンを増やしていったそうだ。経営で大事にしている事は、“スタッフに楽しく働いてもらう事”で、大人として、メリハリのある仲間意識を重視し、苦しい時も共に、支え合える環境作りに力を入れている。今後は、“かのん”をブランドとして育成していく取組み行っていく。