漠然と札幌のどこかでカフェをやってみたいという想いが開業のキッカケだという。24歳から1年程カフェでホールや厨房での業務を経験した後、様々な準備期間を経て2Fに共同経営者がサロンを開設、1Fのカフェオーナーとして開業をする。開業当初はイメージと現実のギャップに苦労したという。12月にオープンするが閑散期で集客は困難を極めた。告知は全て口コミだったため浸透するのに時間もかかり、取材の効果で来店客は増えることがあっても、不慣れなため満足感を与えられずリピーターにはならなかった。普通のカフェのままでは選んでもらえない、選んでもらうための付加価値として食材の「産地のこだわり」と「旬」を意識している。接客を通じて「また来たい」と思ってもらえるように、まずは「スタッフの暮らしを豊かにする」ことを大切にしているそうだ。一つ一つの取組みを大切にしつつ「赤字」にさえならないアイディアなら「すぐやってみる」という行動力も大切にしている。お金は「変な無駄遣い」をしなければ後から自分についてくると信じ「食材へのこだわり」と「スタッフの暮らしの豊かさ」を優先させる。開業時から6年間は、お店に住み込んでいたそうだ。人気店となった今も、リピーターの裾野を広げれるようにお客様の声を聞き、取り入れている。今後はそれぞれコンセプトとテーマを持った出店を考えつつ、カフェだけではない業種も視野に入れながら「あまり深く考えず、すぐやってみる」を実践し続ける。