高校卒業後、4年間機械メーカーに勤務していました。実家は和菓子屋だったので、いつか食に関するお店を持ちたいとは思っていた。いつの日か自分のお店を持つという”思い”を胸に、22歳の時に転職。飲食店(居酒屋)で働き始めました。ある時からお店を任されることになり、気づけば非常に長い時間が経っていました。勤めていたお店はどちらかというと、洋の居酒屋さん。年齢を重ねてきたこともあって、和食にどんどん惹かれていき、和の居酒屋をやりたい気持ちが大きくなって、20年目という節目の年に、独立開業をしました。
2010年の事です。オーソドックスなお店という事もあり、開業当初は中々お客さんが来てくれなくて、友達・知り合い・親戚など、自分の持てる限りの人脈を使って、声を掛けて何とか売り上げを作っていました。よくなったきっかけは数年前から急速に広がってきた、FacebookなどのSNSの普及。いち早く取り入れて、毎日必ず決まった時間に投稿する事を続けたところ、見てくれていたお客様や知り合いが、かなり広めていただけました。看板メニューは、「しゃぶしゃぶ(カンパチと鶏)」と毎日変わる「旬のお造り」。5年間お店を継続してこられたのは①何に対してもしつこく、しぶとく取り組んできたこと。②家族や友人やお客様の応援。
お客さんには、奇をてらっていない、オーソドックスな和の居酒屋であることと、品質と価格のバランスの良さがうけていると思います。「自分の家のようにくつろげる店を目指す。お客様とお店、お客様同士のつながりを大切にする。」というのがお店の経営理念。近隣の個店さんと協力して、お店がある、栄4丁目を盛り上げていくことを計画中です。ゆくゆくは、ビジネスをさらに凝縮させ、小さいお店・自分一人で回せるような店にしたい。一品で勝負できる店をつくりたいと考えています。「1日1日を大切に。お客様を決して裏切らない。」これがとても大切なことだと思います。