約20年間にわたり、大手を含む焼肉店に勤めていた。セントラルキッチン化が進み、本当に提供したい料理を作る事が難しくなり、職人として、見失いがちになった自分自身を取り戻す為に、独立を決意する。自身ラストチャンスと言う50歳での再出発だ。本来の料理は、“自分が褒められる為に作るモノではなく、あくまでも、お客様の為に作るモノであるべき”との想いで、焼肉だけではない、海鮮や、季節の韓国料理を、心を込めて提供するお店作りだ。店名のグルマンズは、“心に通ずる道は胃に通る”の名言を残した敬愛する開高健氏の“くいしんぼう”という意味の言葉から引用したそうだ。「味・技術は超えられても、お客様の為に作る心は、味以上の価値があり、その心がお店の雰囲気になる。」と考え、温かなお店の雰囲気を作り上げた。開業当初1年位は、苦戦した時期もあるが、同業者の方々が、応援してくれて、紹介が紹介を呼び、軌道に乗る事が出来たそうだ。今後は、共に働き、想いを共有できる仲間と先々を考え過ぎずに、何のために仕事をしているのか?という心を見つめながら正直な商いを続けていく。