専門学校卒業後、和食の門をたたき、尊敬する親方の下で、約14年にわたり、腕を磨く。親方が退職するタイミングで、蕎麦店の居抜き物件を任せたいとの声がかかった。開業半年後、自分の味で勝負すべく、経営を引き継ぎ、独立。“おもてなしの心”と“お蕎麦と季節のお野菜”がコンセプトのお店作りで、お客様の喜んでくれる顔が何よりの励みとなっての起業だった。季節のモノを季節の時に・・・・春は芽吹き野菜、夏は葉物野菜、秋は実りの野菜、冬は越冬野菜と、人体にも理に叶った影響を与える素材の良さを、健康効果と共に、自然の流れの中で、食べて頂きたいとの想いだ。北海道は、東京と違い、いわゆる“蕎麦屋飲み”が定着していない地域性もあって、当初は、2枚看板の一つである、こだわりの料理も、なかなか理解してもらえなかったが、お客様に受け入れて頂ける為の努力をコツコツと続けた結果、志を理解してくれる方々が、徐々に増えていった。経営で大事にしている事は、“人は人によって人である”という言葉で、決して独りよがりにならず、ただお客様の喜んでくれる顔を見る為に作り続ける事だそうだ。今後は、日本のお酒とお蕎麦の文化を世界に伝えていく活動も視野に入れ、現店舗を守り続ける。