元々、音楽家として活動していた。ある時、全国ツアー中に、ハードスケジュールと、ストレスからくる重い体調不良に見舞われ、音楽活動に、ドクターストップがかかった。入院中、人生を考えていた折、栄養学を含めた“食”全般を学ぶ機会があり、これまでの事を振り返り、必要性を実感した。その思いを表現・伝達する方法として、昼ごはんに注目したそうだ。何かと忙しい現代人の昼食は、どこか“間に合わせ”的な要素が強いので、手作りで、3大栄養素をバランスよく摂り、かつ必要なカロリー数を考慮した“お弁当”を販売する事で、人に良い“食”を伝える事に着手した。味覚は人によって感じ方が様々であるために、本当に健康を考えた時、当然味は、薄くなり、同時に、話題性も伴わないので、時間がかかると理解・覚悟の上での開業だった。事業計画は、必要最低限度のミニマム値に設定し、フードコストの計算はするが、誰でも、毎日手が届く500円にこだわり、その範囲で最大のパフォーマンスを生むために、生産者さんと直接交渉するなどの努力を重ねた。お客様の生活の一部に、自分達の料理が生きてくれたら嬉しいと語り、今後も、真面目に、地道に、“リスク”と“健康”について伝える活動を行っていく。