学生時代から、いつか独立したいと考えていた。札幌ススキノの高級店で、約12年にわたり腕を磨いた。半年ほど、周囲の方々のアドバイスをもらいながら、物件探しも含めて、準備に入り、郊外の住宅地で、住居を改装して、平成24年、「すし仁」を開いた。郊外立地の特性を生かし、カウンター7席と、出前、出張握りも行う、地域密着型のお寿司屋さんだ。ネタは、一等地で勝負できる良質なモノだけを厳選して仕入れているが、販売価格は、街場では考えられない程の低価格で提供しているとの事。家族連れに楽しみに来てもらいたいとの思いからだ。開業1年程は、年末のOPEN景気はあったものの認知度が低く、思うように売り上げが上がらない事もあったが、諦めず努力した結果、地域の人達に支えられ、少しずつ口コミが広がっていった。出張握りも、徐々に受け入れられ、法事や、祝い事の席へ呼んで頂ける機会が増えてきた。経営で大事にしている事は、身の丈に合った経営を行う事と、“いかに儲かるかではない、いかに周囲が喜ぶかである”という言葉を大事にしている。今後は、現店舗をしっかり守り、より地域に愛されるお店を続けていく。