宮脇氏が飲食店の楽しさをはじめて感じたのは、学生時代に5年間アルバイトをした飲食店で、同じ会社の系列の様々な業態や新店の立ち上げを経験した時だった。社会人となり、一旦は電機メーカーに就職し営業として5年ほど勤務したが、飲食店の開業を決意。2007年に東京国分寺に「あったかdiningみやと・・・」を開業したのだという。
「学生の多い国分寺という場所で、あえて落ち着いた雰囲気の店で30代くらいの女性をターゲットに開業をしました。国産ワインや梅酒も取りそろえ、バーと居酒屋の中間の雰囲気を目指しました。」そう宮脇氏は振り返る。
料理は『石焼き』をテーマに、石鍋にリゾットやパスタを盛り熱々で提供している。一番人気は「ゴルゴンゾーラチーズのあつあつリゾット」だ。熱々で提供されるメニューは、見た目にインパクトがあり楽しく、長時間温かく美味しい状態で食べて頂く事が出来る。また当時は知名度の低かった国産ワインをいち早く取り入れ、女性に人気の高い梅酒もこだわりの銘柄を多数とりそろえている。「自分自身は、開業までは料理の修行をした経験があるわけではなかったので、メニューの開発には、お客様に記憶に残して頂けるように味ももちろんですがインパクトをあたえられるように試行錯誤し工夫をしました。」そう宮脇氏はいう。
開業当初は3階に店舗のある立地条件もあり、集客には苦労したと言うが、お客様を良く見る事・お客様に喜んで帰ってもらえるしかけを常に考え続け心がけてきた。
「お客様・スタッフ共に笑顔でいられる店を目指しています。食べる・飲む・話す・空間を楽しむ事など単純に店を楽しんでもらうために常にお客様とスタッフを見るようにしています。」今後は現在の店舗を中心に複数の店舗展開を考えているとのことだ。