先輩経営者からのメッセージ

北海道(道央)の先輩経営者

桑島 恭子

祖父に言われた“商いは飽きないでやる”ことを実践

桑島 恭子居酒屋(平成20年6月 )

地元・網走で営んでいた居酒屋は老朽化が進み、お子様たちも成長、独立していたので、年に数回来ていた札幌で開業することを考えたという。2~3年ほど空いている物件を、しばらく見ていたが、借り手がない。相当、汚れていたので悩んだが、ビルに入った瞬間の雰囲気が良かったので決めたという。 札幌に知り合いもいなく、開業後しばらくはお客様も来ない、どうしようかと思っていた。そんな頃、上のスナックに行こうとしたお客様が間違って自店の階で降り、数年閉まっていた店が開いていると、ふらっと立ち寄られ、その後も仲間と一緒に来店、リピーターとなってくれるなど、そんな風にお客様が徐々に増えていったという。さらに地元・網走の漁師のお子様が札幌の学校に入学、夕食のお願いをされ、その後、学校を卒業後も数年通ってくれるなど、陰で支えてくれる人も多く、本当に助かったと話す。現在の場所に移転したのは、洗い場の高さや配水管の問題などがあり、居抜きで移った。お店のウリは美味しい料理はもちろんだが、何と言っても美味しいと評判の日本酒「北の勝」が飲み放題に入っていることだ。日本酒は「北の勝」のみ、日本酒は口を切り時間が経つと「みりん」になっていく、でも1種類なら次のお客様が直ぐに飲むので開いている時間が少なくて、美味しい日本酒を飲んでいただける。どうせなら美味しいもの、特別じゃないけど、本物を出したい、そんなこだわりを持っている。自分の身の丈で、大きく見せることなく、お客様とかけ引きをしないこと、最初は「初めまして」の方も、店に来てくれたのは何かの『縁』、そう思っているのが店を続けてこれた理由かもしれない、と話す。一日三食の中で朝食を一番豪華に出す家で育ったという、食事が華やかだと「心も体も豊かになる」からという理由だったと語り、料理が好き、食べてもらうのが好き。別な仕事をしているとき出張先で居酒屋に行くと素敵なママとお客様と、こんなにも楽しく食事が出来るんだな、という強い印象が残っていたことも理由のひとつ、と居酒屋を営む理由を話す。自分が作る料理、それをお客様に勝手に食べてもらっている、美味しい顔や美味しいと言われる言葉、飲んで食べて、それが一番楽しい、ダメとは分かるが損得勘定抜きになってしまう、という。サラリーマンが多いため、転勤や退職などで来なくなる人がいる、以前は転勤の引き継ぎの中にお店も入っていたが、今はそれがないが、出張の時に立ち寄ってくれたり、知り合いを連れてきてくれたり、その知り合いが知り合いを、という流れで徐々にお客様も増えてきている気がすると語る。

その他の北海道(道央)の先輩経営者

西澤一暢 

1ケ月に一度来ていただくお店ではなく、1週間に1度は来ていただけるお店作り

西澤一暢 居酒屋(2012年5月)

 16歳から料理の道に入った時から「いつか自分のお店を持ちたい」と漠然とした夢を持っていた。札幌の飲食店で修業を積んでいた時、ご縁…続きを読む

小笠原 修平

「日常の中でふらっと立ち寄れるお店」

小笠原 修平居酒屋(2008年1月創業 )

小笠原氏は、サラリーマン時代に、マーケティング、販促の仕事をしてきた経験を活かして、広告代理店経営で起業。飲食店開業のきっかけは、…続きを読む

渡邊 智紀

「お客様にとっての第2!第3!の家でありたい!」

渡邊 智紀レストラン(2010年創業 )

家業が飲食店で、幼少期から、心を込めて「いらっしゃいませ」と言っていた。 学生時代に飲食店でアルバイトをした経験から、お客様は、…続きを読む

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