元々は介護の仕事をしていた岡崎氏。退職後に飲食店で働いたものの、この業界でやるつもりは全くなかったそうだ。次の仕事までの繋ぎのつもりが、お客様が帰る時に「ご馳走様!」「ありがとう!」と言われることに喜びを感じ、こちらからありがとうと言うはずなのに、お客様からもありがとうを返される、そんなありがとうの掛け合いである飲食業に魅力を感じたと語る。
焼き肉屋で4年働き、独立を考えて憧れの先輩経営者の元で3年修行をした後、現在の焼き肉屋をオープンさせたそうだ。最初は苦労したほうが後に楽になると考え、自分が住んでいる地域や働いていたお店の近くではなく、あえて知っている人のいない自分が慣れていない場所でお店をオープンすることを選んだ。だからこそ、地道なポスティングから始まり、この地域の方に馴染んでもらえるよう、とにかく努力してきたそうだ。
美味しいものを提供するのは最低限当たり前だからこそ、かゆいところに手が届く接客を目指してきた。子連れで外食できるお店が限られると聞くと、子どものいる友人と数日行動を共にして、子連れは何が大変か学んだそうだ。そのため店内には、テーブルの角にガードがされ、子ども椅子、子ども用のスプーンやフォーク、紙エプロンにバウンサーまで揃え、休日は子連れでいっぱいになることも多い。逆に平日はおひとり様のお客様も多く、焼き肉屋でありながらボトルキープが30本もあるのが特長だそうだ。
一人一人、一組一組、どうやったら満足して帰ってもらえるかを考えて、しっかりおもてなしをしていれば、お客様からもたくさんの感動がもらえて本当に面白い仕事だと語る。
これから始められる方には、一生懸命やればものすごく魅力がある仕事なので、飲食業ならではの喜びを感じられるようにやってもらいたいとエールを贈る。