元々大工をしていたが、焼き鳥屋で3年店長を務めながら修業し、その経験を生かして独立した千村氏。お客様の貴重な時間をお借りするからには、楽しんでいただけるよう、感謝の気持ちは常に忘れずにいるそうだ。
元々ファッションとしてネイティブアメリカンに興味を持ち、そこからインディアン文化に関心をもち、たくさんの本を読み、ネイティブアメリカンのテントであるティピをイメージしたお店を作り上げたそうだ。のれんをくぐっていただいたら、大きな家族のような温かいお店にしたいと常に考えていると語る。
店長時代から仕入れや数字の管理まで全てやっていたものの、独立してみると全く違い、修業時の社長が言っていたことの深さを感じたそうだ。また開業時は予想よりもお金がかかったが、年齢が若かったこともあり、銀行から借りられず、大工だった経験も生かして、お店の内装は友人にも手伝ってもらいながら自分で手掛けたそうだ。
ここまで続けてこれた理由は、当たり前のことを当たり前にやり切ってきたことだと語る。お客様が気分を悪くしたら美味しくなくなるので、料理をうまくするのはホールの仕事だと思い、細かい気配りも忘れない。お客様には必ず目を見て対応するなど、10年間徹底してきたそうだ。
これから始められる方には、苦労は買ってでもしろ、という言葉どおり、見てみぬふりをせず、楽はせず、このくらいいいだろうという妥協することなく、当たり前のことをやり切ってほしいとエールを贈る。