30年前にオープンした昔ながらの喫茶店を、15年やってきたオーナーさんからやらないかと声をかけていただき、引き継ぐことになった現オーナーの島影さん。人気店であったため、いかに変えずにこの雰囲気や味を守っていくか、ということのために、引き継ぐ前の2か月間は、店が開いていている朝8時半~夜の24時までびっちり修業して猛特訓したそうだ。その後、従業員さんも全員引き継いだため、新人スタッフからオーナーに変わり、やりにくさの中でもお店を守るために強い気持ちで乗り越えたそうだ。
前のオーナーさんが根室出身だったため、看板メニューは根室のご当地料理のエスカロップで、この味を15年守り、コーヒーはサイフォン式で店内にいい香りが広がる。広い店内は一人で来ていただく方も多く、2階席は昔ながらの雰囲気でBOX席が6つあり、その懐かしい雰囲気を好んで来てくださるお客様もたくさんいらっしゃるので、とにかくお客様のためにも続けていくことを常に一番に考えている、と語る。
朝から晩までお店で勉強していた学生さんが、合格してクッキーを持ってきてくれるなど、お客様がリラックスしていただける空間作りも大切にしているそうだ。
これから始められる方には、やっと持てた自分のお店は好きな気持ちを大切に、雰囲気を大切にして、気に入ってくださっているお客様のためにも、続けていくことの大切さも忘れないでほしいと、エールを贈る。