料理の専門学校を卒業後、洋食を学びたいと考え東京が本社の大手企業に就職。和食部門に配属となったが、覚えるところまでは覚えようと約3年、東京の寿司店で修業を積む。
旭川に戻り、ホテルの和食料理人を経て、個人の飲食店で料理を担当していた時に、オーナーから「おまえも俺みたくなりたいなら経営者になれ」と背中を押されたことがきっかけで火が付き、自分のお店を持つ決意をした。
苦労したことは、経営者としてスタッフを教育することだった。席が空いているからといってお客様をどんどん入れてしまうと、飲み物も料理もお待たせしてしまったり、作ることで手いっぱいで全く余裕がない状態になると、スタッフのフォローができなくなる。スタッフがやめてしまう経験をして、一人では何もできないことを感じさせられた。それを機に、混んでる時は「お時間がかかってしまいますけどよろしいですか?」と席が空いていても確認するようにした。そうすると、お客様をお待たせすることが減り、全体の流れも変わり、スタッフとの連携にもつながり、スタッフも長く働いてくれるようになってきた。
繁盛の秘訣は、とにかく一生懸命やること。先延ばしにしないで、思ったらすぐに実行する。メニューを研究したり、本を読んだり、時代の変化についていくことが大切だと感じている。