元々1920年創業、業務用米の老舗卸問屋で、個人向けの玄米販売店“米家きゅうさん”を開店した際に、試食で提供していた小さな“おむすび”が人気・話題となり、本格的におむすび屋さん開業を決意し、研究を開始。東京にあるおむすび屋さんで修行を積み、帰札後、オープンキッチンで、注文を受けてから、むすぶ、出来たて手づくりの“おむすび きゅうさん”を平成20年に開いた。当初は、半ば勢いのスタートで、コストや、収益の細かな計算、食材の管理なども、全てが手探り状態だった。流通形態の激変に起因する米屋としての将来への危機感と、おむすび屋にかけた情熱が原動力となり、徐々にファンを増やしていった。“90年以上続く老舗の米屋さんが始めたおむすび屋”という、分かりやすさが、ニュースソースになり、多くの取材を受けた事も一つの要因と分析する。米屋だからこそ分かる絶妙な米のブレンドと、こだわりの炊き方、むすび方を武器に、目指すは、世界市場に“和製ファーストフード”、国産厳選素材で、お米本来の美味しさを追求した“本物のおむすび”を広める事、いつか世界中の子供達が、ハンバーガーを食べるように、“おむすび”を食べてもらいたいと夢を語る。今後は、現店舗に力を注ぎつつ、チャンスがあれば、新規出店、海外進出も視野に入れた展開を行う。