元々、アパレル関係の会社に勤めており、いつか独立したいという願望は持っていた。ある時、先輩が経営するお店に行った時に“飲食店は、人と人とを繋ぎ、明日への活力を得られる場所”だと感じ、色々な人脈の広がりや、交流、仲間との憩いを提供できる場所を作る事を決意した。5年程、修業を積みながら資金を貯め、仲間からのアドバイスを参考に平成22年中央区で「卵焼きマルイチ商店」を開店する。サラリーマンを元気にすれば、経済が盛り上がると考え、商談の場として、ビジネスチャンスを掴める場所作りを念頭に、オフィス街で、数十種類の出汁にこだわる“卵焼き”を主力商品とする居酒屋での船出だった。開業後1年程は、厳しい状況もあったが、“ここがダメでも次のチャレンジ!”と腹をくくり、常に明るく前向きな姿勢を崩さなかった。1年が過ぎた頃、急に客足が伸び続け、軌道に乗せる事ができた。ひとえに元気なスタッフが、お客様を盛り上げ、元気にしてお返しする、心のこもった接客の賜物とあくまで謙虚だ。今後は、3K仕事と言われる業界イメージを打破し、働く人が豊かになれる仕組みを作り上げ、新業態の出店も視野に入れ、思いやり溢れるお店を続けていく。