島根から愛知の企業に就職。3年間働く中で、手に職をつけたい、将来は人に使われるのでなく、自分のお店を持ちたい、という気持ちが強くなった。そんな話を行きつけの定食屋さんでしていた時に、ご縁をいただき、ある寿司屋さんで修業を始めました。
厳しい修行の後、寿司屋を開業。しかし、道交法の改正などで、車でのお客様が減少してきたので、現在の土地(豊橋駅前)で小料理屋を開業。回転ずしの台頭など、一般的なお寿司屋さんはなかなかお客さんが入ってくれないと感じ、寿司屋より気軽に来てもらえるお店を目指して、お寿司もあるよ、という程度の位置づけの業態に変更したそうだ。今では、お客様に恵まれ、お客さんに助けられておかげさまで比較的順調との事。
「旨い魚をお値打ちに」がモットー。「安さではなく、お値打ち感を追求。毎日市場にいくなかで、初めての魚をみつければ、使ってみたくなるし、チャレンジしている。どう調理するかわからないものを、まず自分で食べてみて、いけると思ったものはお客様に提供。それがお客様に受けている気がします。また、ひと手間かけて提供することが、魅力にもなっていると思います。」と語る。
座右の銘は「真心を込める」という言葉で、自分自身は、本当に口下手で、接客はどちらかというと苦手なので、お客様への感謝を表すには、とにかく真心を込める(料理にも接客はもちろん、お店の雰囲気づくりや整理整頓などすべてに)事を常に心がけている。お客様の「美味しかったよ」は本当に力になっているそうだ。
自分のお店を持つという事は、やはり大きなこと。最初は実績もないし、資金調達先も限られる。なので、開業を目指す方は、料理の腕を磨いたり、経営の勉強をすることも大事と思いますが、まずしっかり貯金をしてほしいとエールを贈る。