2004年、とにかく独立する!と決意した。これが、飲食店を始めた一番の理由だった。学生の時、和食店に勤めていた事もあり、一番近かったのが飲食だった。今思えば、ほとんど“ノリ”だったかもしれないと、当時を振り返る。2005年、地下鉄澄川駅のはずれで、1店舗目「懐飲庵」を開いた。繁盛のきっかけは、“人の魅力”。いつしか、お店は、「この人に逢いたい!」と思って通ってくれるお客様で、溢れかえっていた。創業スタッフで巣立っていった仲間も、同じ業界で、それぞれに活躍している。そんな素晴らしき人材が育つチーム作り、組織作りの秘訣は?の問いに、“心を温かく”そして、“共通言語”を作ること。大事にしていることは、経営者としては、常にドライでありながら、心は温かく!を意識している。現在は、「究極の産地直送」を目指している。しかし、多くのお店が、取組んでいるが、実情は、言うほど簡単なモノではない。今後の飲食業界の価値を上げる!という使命を果たす為にも、ここまでの仕組み作りに3年以上の歳月を費やした。まだまだ、道半ばと、努力を続ける。“繁盛”とは、そんなにナマ優しいモノではないと知っているから、そして、これから創業する人達に伝えたいのは、小手先ではない、根の深い「志」が必要であることに気づいて欲しい。関わる人達の10年後の幸せを実現するために、何をすべきなのか。厳しい業界を生き抜き、一から創り上げて来た人間だからこそ出せる言葉だ。今後は、業界の価値を上げる為の成長戦略を実行していく。