大学卒業後飲食店に勤務。昨年(2014年)任されていたお店「肝屋 嘉正亭 みその」を前オーナーから買い取る形で開業。お店を立ち上げた当時は、お客様が少ない状況でした。業態そのものは今とあまり変わりませんが、ちょっと構えた感じの店で、スタッフが和服だったり、店構えも割烹料理屋風でした。そこで、料理、スタッフの服装、店構えなどを徐々にカジュアルなもの、親しみやすいものに変更したころ、ちょうどテレビの取材が入り、12月放映という事もあって、一気にお客様が増えたのです。看板メニューは「肝刺4種盛り」ほとんどのお客様が注文してくださいます。ターゲットは、30代後半の役職に就いたビジネスマン。ほぼ狙った方が来てくださっています。お客様の男女比は7対3。この1-2年は順調に推移しています。秘訣はスタッフのモチベーションの高さ。以前は感情に任せて怒っていましたが、ある時から厳しい指導をやめ、一切叱らない事にしました。さらに、形式的だった朝礼もミーティング形式にして、毎日30分実施。単なる連絡だけでなく、意見交換も密にやっています。その結果、スタッフの定着率も非常によくなり、今では安心してお店を任せられます。お店の経営理念は「スタッフ一人一人が、自分たちを取り巻くすべての人に対し感謝の気持ちをもって行動し、共に成長する事。」さらに、日々の行動の、7か条の約束も作りました。今後は海外進出も視野に入れた展開を考えています。今はできるだけ借入せずにやるべき時代と思います。当社では社内独立制度の推進を考えています。社内独立制度とは、勤めている飲食店で繁盛店を作り上げ、そのお店を譲り受けるというもの。私自身もそれでスムーズにスタートできたのです。