パティシエとして、修行中の2001年、イタリアで、本場の洋菓子を学ぶ。その後、フランス、イギリスと渡り修行。帰国後、ホテル勤めを経て、平成18年、31歳の時に、約10坪の工場を構えて起業。イタリアで、ジェラートは、“広場で気軽に楽しむ食べ物”で、出身市地の函館と修行地ローマの緯度が同じ事から、北海道にも同じ光景を作りたい!と考え、立地に左右されない、移動販売車からスタートした。会社名の“セイウニカ”とは、イタリア語でいう「オンリーユー」の意味だそうだ。開業当初の食べるにもやっとの苦しい時期を、志を忘れず、家族と共に乗り越え、現在7ブランドの飲食事業を展開している。転機となったのは、友人からの依頼で作り始めた、”北海道食材を使用したジェラート”だった。全ての食材を北海道産にして、日替わりのリクエストに応える為に、研究・開発に励み、レシピ数も約200アイテムを超えた。商品開発時に最も、気を遣うのは、イタリア人の師匠の教え“美味しい素材を贅沢に使う”事だという。今後は、札幌原産の希少ないちご「さとほろ」の種を存続させつつ、多くの農産物を使用した加工品を製造・販売する取り組みを含めた、農家さんの支援に繋がる活動に力を注いでいく。