元々ものつくりで、人を喜ばせるのが好きだった。神戸、横浜、四日市市など道外で、パティシェの修行を積み、進路をどうするべきか迷っていた時に、札幌市郊外の“美しが丘”に良い物件の話が舞い込んだ事がきっかけで北海道に戻り、平成11年、24歳の時に『DOLCE VITA』を開業した。元々実家が製粉会社を営んでいた事もあり、北海道産小麦の魅力を伝える為に、パティシェを目指したそうだ。商品作りで大切にしたのは、“北海道素材を使用する事”と“自分が衝撃を受けた先進的な神戸スィーツの文化を北海道に伝える”事で、店作りでは、内装にもこだわり、ダイニングキッチンの様な設えとした。レストランでコース料理の1品として提供されるスィーツを、家庭にも気軽にお持ち帰りして欲しいと考えて、30代前後の主婦達に受け入れてもらう事を目指し、見慣れないお菓子に対するお客様の違和感も、自信を持って作り出した自分の作品として、1人1人丁寧に会話で伝えてきた結果が、口コミに繋がり、お店の基礎となっていると分析する。カフェ出店や、百貨店出店など、不運な出来事も乗り越えつつ、常にチャレンジを繰り返してきた。経営として大事にしているのは、“お客様に喜んでもらい、スタッフの幸せ実現する”事で、少しずつ変わりながら、今後も努力を積み重ねていく。