元々就労支援施設のエリアマネージャーとして活動し、喫茶店の運営などを任されていた。他人と接することが出来ないという障害を持った人が、ここで多くの“人と人との繋がり・関わり”を持つ事によって“何か”を見つけて欲しいとの願いが、カフェを立ち上げる原動力となったそうだ。店名の「SPES」とはラテン語で「希望」という意味であり、カタカナで書くと英語の「SPACE」=場所、この二つを掛け合わせ、困っている誰かにとっての “輝ける希望の場所”でありたいとの思いで命名したそうだ。実際に、震災発生後は、被災された方のより処となったり、またスタッフの中には、入所時何も出来なかったのに今やケーキ作りが出来るまでに成長したり、一般の飲食店よりも接客の良さが評価された事もあるなど、様々な人たちの正に“輝ける希望の場所”となっている。継続の理由は、“依頼されたことは断らない”スタンスと“周りの方々の応援の賜物”と語り、「ママ」の愛称で親しまれる人柄で社会福祉関係のイベントや、お弁当の依頼が後を絶たないそうだ。今後も困っている多くの方々の“輝ける希望の場所”であり続けると共に、障害を持つ人が社会に巣立っていってもらうために新たな事業にもチャレンジを惜しまず、信頼する仲間と歩み続ける。