自分のやりたいことを自分でやりたいと思い脱サラし、レストランを始めたのが36年前。
その後、居酒屋やバー、焼き鳥屋さんなど多店舗経営を始めて、ピーク時は同時に5店舗、これまでには計10店舗の経営もしてきたオーナーの宮崎氏。
飲食業は人間関係が最も大変で、スタッフがいないとお店はできないと、6年前に多店舗経営をやめて、3年前に当時の自宅の隣に、森のCafeをイメージした市内を見渡せるレストランを建てたそうだ。
飲食店を継続する秘訣は「簡単にやらないこと」。バレなければ良いという手抜きや、このくらいはいいだろう、という手抜き、それを妥協せずに細かいことまで手を抜かないことが最も大切で、怠ると必ずボロが出ると語る。お店を本気でやりたい人は自分で店を出すので、雇われているとどうしてもオーナーが見ている時と見ていない時とでの差が大きかったのが大変だったそうだ。またやってもらうことが当たり前になってしまうなど育成に苦労したそうだ。
経営者として大切なことは、財布はきちんと2つ持って、お店のお金と自分のお金を絶対に一緒にしないこと。また信用のない状態からのスタートである自覚を持つことが大切。企業のようにバックボーンがないので、一度の失敗で全ての信用がなくなるため、テナント・支払先等への支払いは遅延厳禁だと語る。
これから始められる方には、お客さんのプロになることが大切なので、自分があちこち行ってみて、どういうお店が良いのか、逆に良くないところは、これを気を付けよう。など自分で考えられる人になってほしいとエールを贈る。